【 LHONG1919 】(ロン1919)バンコク・チャオプラヤー川沿いにある華僑文化・情緒が溢れるはお勧めスポット
先週の土曜日、シリラート病院に歯石除去に行った後、前から行こうと思って、まだ行ってなかった、チャオプラヤー川沿いにある、LHONG1919に行ってきましたので、記録しておこうと思います。
LHONG1919の歴史・概要
ラーマ4世時代、タイ(シャム王国)とイギリスの間にイギリス・シャム修好通商条約(ボーリング条約)が締結、タイ(シャム王国)が自由貿易化され、タイ(シャム王国)と諸外国との交易が盛んになり、物資の運搬に蒸気船が多く利用され始めました。
華人のBisalputra家のPhraya Phisansuppapholは、蒸気船に投資をするとともに、1850年に、現在LHONG1919のある場所に、蒸気船用の埠頭を意味する、中国語で " 火船廊 " と呼ばれる蒸気船用の埠頭を作りました。
埠頭の建物は、" 三合院 " という、中国の建築形式で建てられ、商業用の店や外国から輸入された品物用の倉庫として使用され、蒸気船用の埠頭としては、当時タイで最大の規模でした。
1911年から1919年に起こった経済不況の為、1919年にBisalputra家は埠頭を売りに出し、現在のLHONG1919のオーナーでもある、WANGLEE家が買い取りました。
WANGLEE家の所有物となった後は、チャオプラヤー川経由で搬入された商用農作物の保管や銀行業など、WANGLEE家のビジネスに利用されました。
しかしながら、時代とともに流通経路も変化し、建物も非常に古くなった為、全ての機能を他の場所に移転しました。
そして残された建物について、現在のWANGLEE家の代表 Mrs. Rujiraporn Wangleeは、その昔に美しく繁栄したタイー中国の芸術の足跡であるとして、" LHONG1919 "という名のプロジェクトを立ち上げ、伝統的な工法で建物の補修を行い、ラーマ4世時代以降の華僑の芸術・文化を通して歴史を伝える場所として、2017年に一般公開しました。
LHONG1919は、アクティビティ、エキシビション、パーティー、レストラン、カフェ、アート商品の販売、新世代の芸術家の作品展など、様々な目的に対して場所を提供してます。
参照元(タイ語)
https://th.hellomagazine.com/celebrity-news/lhong-1919-by-wanglee-family/
https://www.prachachat.net/d-life/news-70287
※ LHONG1919 (タイ語で書くと ล้ง 1919)という名前ですが、蒸気船用の埠頭を意味する、中国語 " 火船廊 " をタイ語で表記すると" ฮวย จุ่ง ล้ง " で、" ล้ง= 廊 "の発音がLHONGであり、WANGLEE家が買いとり、埠頭の所有者となった年が1919年というのが由来です。
LHONG1919に行った方法
シリラート病院に直結している、ロットファイ船着場(ท่ารถไฟ)から、オレンジ旗のチャオプラヤーエクスプレス(15バーツ)に乗って、ラーチャウォン船着場(ท่าราชวงศ์)まで、まず行きました。
ラーチャウォン船着場(ท่าราชวงศ์)から、渡し船(3.5バーツ)で、対岸のディンデン船着場(ท่าดินแดง)に渡ります。
ディンデン船着場から、ディンデン船着場通り(ถนนท่าดินแดง)に出て、そこからスマホのマップを参照しながら、LHONG1919がある、ソイチェンマイ(ซอยเชียงใหม่)まで歩きました。
歩いて、10分少々でしょうか、下町情緒が味わえます。なお、ディンデン船着場通りは、バス20番の出発点•終着点になってました。
ソイチェンマイに入って、少し歩くとLHONG1919に着きます
WANGLEE ROADと路地の名前が付いてますが、WANGLEEというのは、LHONG1919のオーナーの姓ですね。
LHONG1919敷地内の食事処
丁度、着いたのが、12時半過ぎでしたので、まず、お昼ご飯を食べることにしました。外に置いてある、メニューを見て、良さげだったので、ナーイハーン(นายห้าง)というレストランにしました。お店のロゴに、中国語で”大老板”と書き添えてますので、タイ語の意味からしても、日本語に訳すと” 親方” とか”親分”といったニュアンスでしょうか。
お店の中のデザインも凝った感じです。壁に描かれた絵の白人は、風貌からいって、タイで有名な、あのビクトリーモニュメント(อนุสาวรีย์ชัยสมรภูมิ)を手掛けた、Corrado Feroci氏をモチーフにしていると思われます。で、オーダーしたのは、店のおススメであり、美味しそうでもあったので、↓の3品を頼みました。
↓が、実際の料理です。
味は、普通に美味しかったです。で、この店調べてみると、タイで有名なS&Pが経営してるみたいなんですね。S&Pのレストランのメニューって、結構凝ってて、味もいいので納得しました。
それから、食後には、コーヒーとovaltine味のスムージー風な甘味を頼みました。
他にも↓の店などがありました。
安く済ませたい場合は、バミーの店がありましたので、利用したら良いと思います。
LHONG1919敷地内の様子
三合院
中庭を中心に三方に棟が並ぶ、三合院という中国の伝統的な建築様式で建てられてます。
媽祖廟(Mazu Shrine / ศาลเจ้าแม่หม่าโจ้ว คลองสาน)
二階に航海・漁業の守護神、海洋を守る女神と言われている媽祖を祀っている媽祖廟があります。この媽祖廟は、中国から持ってこられ、この埠頭が建てられた、1850年当時から安置されております。
タイ華僑の心の拠り所であり、その昔、無事に中国からタイに渡航・到着した際は、安全に到着した事へのお礼の為に、またタイから中国に帰る際は、旅の無事をお願いする為にこの媽祖廟に参拝に来たとのことです。
その他敷地内の様子
煉瓦を積んで、石灰を塗って作られた建物とのことですが、古さを残しつつ補修されており、壁に新たに描かれた絵など、なかなかいい感じです。
香水、芳香剤、蝋燭やお茶を販売しているお店。
アートギャラリー的な場所には、前述のCorrado Feroci氏の像もありました。
二階には、その昔に当地に渡ってきた、華僑の心境を表した、詩と絵が再現されています。
絵画アーティストも店を出しております。Jang さんというアーティストが描いた絵。
ユニークなタッチで、多数の絵に買手がついてました。サイズがかなり大きい↓の絵の値段を問うと、40000バーツとのことでしたが、値引きにも応じるとのことでした(笑)
違うアーティストも絵を売っており、ブルース•リーを描いた絵もありました。
リポビタンDやM-150を販売している会社、OSOTOSPAの展示室がありました。昔、サンペンレーンの薬屋から始まったのだそうです。
健康の為の時刻表が飾ってありました。この時間帯に、これこれしないと、何の病気になるなどが記されておりますーー。
至る所で、中華雰囲気がかもし出されております。
LHONG1919アクセス方法
外国人観光客用のツーリストボートや無料シャトルボートでも来れるみたいですね。
ソムデットチャオプラヤー病院前のバス停は、6番、43番、57番、88番のバスが通るみたいです。公式サイト下部の行き方も参照してみて下さい。
公式サイトにも記載がありますが、サトーン船着き場から、チャオプラヤーエクスプレスを利用して行く場合は、自分も今回利用したラーチャウォン船着場(ท่าราชวงศ์)まで、まず行き、ラーチャウォン船着場(ท่าราชวงศ์)から、渡し船(3.5バーツ)で、対岸のディンデン船着場(ท่าดินแดง)に渡り、そこから歩くという方法になります。
タクシーで行くのであれば、ソムデットチャオプラヤー通り(ถนนสมเด็จเจ้าพระยา)のソイチェンマイ(ซอยเชียงใหม่)と伝えれば、分かると思います。
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LHONG1919まとめ
食事したりして、ゆっくりと回ってると、中国のユッタリとした、音楽が流れたりしてて、居心地が良かったせいか、気づいたら4時間ほど経っていました。
今回は、昼過ぎから夕方前まで滞在しましたが、次回は夕方頃に来て、チャオプラヤー川沿いの夕涼みも兼ねて楽しみたいと思います。
まだLHONG1919に来られたことない方は、昨年末にオープンしたICONSIAMも近くにありますので、ICONSIAMとセットで訪れるのも良いかと思います。
【 LHONG1919 】
営業時間 : 8:00 ~ 20:00
住所 : 248 Chiang Mai Rd., Khlong San, Khlong San, Bangkok 10600, Thailand
電話 : 091-187-1919
公式サイト : http://www.lhong1919.com
Facebook : https://www.facebook.com/lhong1919/